【アクロピース解決事例集・遺産分割交渉】前妻の子との音信不通を乗り越えて、法定相続分で遺産分割を成立させたケース

遺産分割交渉事件
被相続人 | Aさん |
依頼人 | Bさん |
遺言 | なし |
相続人 | B、C、D、E、Fの5人 |
相続財産 | 預貯金 |

ご相談内容―新たに判明した相続人と連絡が取れない
依頼者であるBさんは父であるAさんが亡くなったことを受け、Aさんの配偶者であるCさん及び子であるDさんと遺産分割協議を行うこととなりました。しかし、AさんがBさんの戸籍を調査したところBさんには前妻との間に子であるEさんおよびFさんがいることが判明しました。
AさんがEさんとFさんに連絡を取ったところEさんとは連絡が取れましたが、Fさんとは連絡が取れない状況でした。そこで、遺産分割協議を進めるため弊所にご相談に来られました。
結果
弁護士がFさんと調整しながら手続きを進めたことから、無事に遺産分割協議を終えることができました。
法律的な問題点
- 被相続人に認知されていない相続人(前妻の子)が存在した
- 相続人の一人(Fさん)と連絡が取れなかった
- 相続人全員の同意が必要な遺産分割協議が進められない状況だった
弁護士の対応・サポート内容
連絡の取れない相続人へのアプローチ
Aさんからの依頼を受け、弁護士からFさんに書面を送付し、連絡を試みました。
相続人であることの説明と信頼の確保
Fさんは当初、突然の連絡に驚き詐欺を疑っていました。弁護士が相続人としての経緯や手続きの正当性を丁寧に説明したことで、Fさんも自身が相続人であることを理解し協議に応じる意思を示しました。
法定相続分による遺産分割の合意形成
他の相続人同様、Aさんも法定相続分での分割を希望していたため、弁護士がFさんと交渉を行いました。その結果、Fさんも法定相続分での解決に納得し合意に至りました。
遺産分割協議書作成および金融機関手続きのサポート
弁護士がFさんと連絡を取りつつ協議書の作成や預貯金の解約などの手続きを調整・実行し、無事に遺産分割協議を完了しました。
解決のポイント
連絡が取れない相続人がいると、遺産分割協議を進めることは非常に困難です。今回は、弁護士が丁寧に状況説明を行い相手方の不安を取り除くことで、法定相続分での協議成立に導くことができました。関係性が希薄な相続人であっても法的な位置づけをしっかりと伝え、冷静な交渉を重ねることで円満な解決を実現しました。
弁護士からのコメント
相続の場面では被相続人の戸籍を調べた結果、これまで知らなかった相続人が発覚することは珍しくありません。そのような場合でも冷静に状況を把握し、法的に正当な手続きを踏めばスムーズに遺産分割協議を進めることが可能です。
相続人の一人でも欠けると協議は成立しないため、早い段階で弁護士に相談することをお勧めします。

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※掲載している解決事例は、実際に弁護士法人アクロピースが取り扱った案件をもとに作成しておりますが、プライバシーに配慮し、内容の一部を変更・編集しております。
ご相談内容や解決結果は案件ごとに異なりますので、詳細はぜひ個別相談にてお話しください。