【アクロピース解決事例集・遺言作成】マンションを姉妹で共有。どちらかが亡くなったときにも引き続き住み続けられるよう遺言を作成

マンションを姉妹で共有。どちらかが亡くなったときにも引き続き住み続けられるよう遺言を作成
この記事を執筆した人
弁護士法人アクロピース代表弁護士
東京弁護士会所属
東京弁護士会・東京税理士会所属

遺言作成

想定被相続人Aさん、Bさん
依頼人Aさん、Bさん
相続財産マンションの1室

ご相談内容―適切な遺言の作成

Aさんは、姉妹のBさんと二人でマンションを購入し共に暮らしてきました。しかし、Bさんの健康状態が悪化し施設に入居することとなったことをきっかけに、将来的にどちらかが亡くなった場合にも残された一方が引き続き安心して住み続けられるようにしたいとの思いから、弊所に遺言の作成についてご相談されました。

結果

どちらかが亡くなっても、残された姉妹が安心して住み続けられるよう遺言を作成しました。

法律的な問題点

  • 遺言がない場合、マンションの持分が他の兄弟や兄弟の子に相続されてしまう
  • 持分を相続しなかった側が、マンションに住み続けられなくなるおそれ

弁護士の対応・サポート内容

STEP

現状と将来リスクのヒアリング

Aさんからこれまでの生活状況やご家族構成、今後想定されるリスクについて詳しくお話を伺い遺言がない場合の法的な相続の流れについて丁寧にご説明しました。

STEP

法的リスクと遺言の必要性を説明

現状のままでは、どちらかが亡くなった場合にマンションの持分が他の兄弟やその子に相続され、残された一方が住み続けることが難しくなる可能性があることを説明し、遺言による対応が有効であるとお伝えしました。

STEP

遺言の作成と文案調整

お互いにマンションの持分を相続させる旨を記載した遺言を作成。内容について細かく調整を行い、公正証書遺言として正式に作成することで、法的効力を確保しました。

解決のポイント

本件では、相続人が兄弟姉妹のみであるため遺留分侵害額請求のリスクがない点が重要でした。そのため、お互いの持分を相手に相続させる内容の遺言を残すことが、残された姉妹の住まいを守るうえで非常に効果的でした。遺言によって相続トラブルを未然に防ぎ、今までどおりの生活を継続できる安心な環境を整えることができた点が依頼者の満足につながりました。

弁護士からのコメント

本件のように共有している不動産を相続の対象とする場合、残された方の生活をいかに守るかが非常に大切です。遺言がなければ、想定していなかった人に権利が移り住み慣れた住まいを失ってしまう可能性もあります。

ご家族の関係が良好であっても、法的な備えがあるかどうかで結果は大きく変わります。将来を見据えた備えとして遺言の作成をぜひ検討していただきたいと思います。

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※掲載している解決事例は、実際に弁護士法人アクロピースが取り扱った案件をもとに作成しておりますが、プライバシーに配慮し、内容の一部を変更・編集しております
ご相談内容や解決結果は案件ごとに異なりますので、詳細はぜひ個別相談にてお話しください。

この記事がみなさまの参考になれば幸いです
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