20年以上未解決の相続、粘り強く交渉して遺産分割を円満に成立させた事案

遺産分割交渉事件
依頼者
Aさん
被相続人
Aさんの夫(20年以上前に亡くなった)
ご相談内容
20年以上前に亡くなったAさんの夫が所有していた不動産の遺産分割が未実施のままでした。相続人が増加し、また生前の事情が問題となり、遺産分割協議が難航していました。Aさんは不動産に住み続けていましたが、他の相続人との間で居住利益や優遇された相続人に関する対立が生じ、解決困難な状況にありました。
結果
弊所でサポートさせていただき、円満な解決ができました。
法律的な問題点
- 居住利益の特別受益性
- 兄弟間での不公平な扱いの特別受益性
弁護士の対応・サポート内容
弊所の弁護士は、本件は調停にするのではなく、相続人間の誤解や感情的な対立を一つ一つ解きほぐしていくことが解決のポイントであると定めました。
そのため、相手方らに送る手紙は丁寧な文言を使用することを心がけ、また法的なポイントについてはできるかぎり丁寧に説明をするように努めました。
感情的な行き違いを解消するためには直接対話することが必要不可欠であると考え、相手方らの自宅近くまで何度も足を運び、直接話をしながら疑問点を解消するように努めました。。
最終的には相手方の理解を得ることに成功し、特別受益などの主張は全てないものという前提で、遺産分割協議を成立させることができました。
不動産の売却や売却益の分配まで弊所でサポートさせていただき、相続人の皆様に満足していただける解決ができました。
解決のポイント
遺産分割協議が難航していた背景には感情的な対立があったため、法的な論点だけでなく、誤解を解くための細かな配慮が必要でした。直接対話を重ね、相手方の理解を得ることで、最終的に遺産分割協議を成功させ、よい解決を導きました。
弁護士からのコメント
本事案では、法的に難しい問題が多かったものの、相続人間の信頼関係を築き、直接対話を重ねることで問題を解決できました。感情的な対立を解消し、円満に遺産分割協議を成立させたことが大きな成果です。相続問題では法的な対応に加えて、相続人間の感情や背景を理解することが重要です。