空き家放置で市から通知、相続人18人との遺産分割協議をまとめた事例

遺産分割交渉事件
依頼者
Aさん
被相続人
Bさん(Aさんの兄弟)
ご相談内容
Bさんの遺産分割協議を放置していたが、市から空き家の管理について改善を求める通知を受け、売却などの対応をしようとした。しかし、親類とは没交渉で連絡先もわからず、遺産分割協議を自力で進めることができなかったため法律事務所に相談。
結果
すべての相続人との間で合意が成立し、相続分を譲渡してもらうことができました。
主な問題点
- 相続人が多数の場合の遺産分割協議
- 空き家状態の解消が行政上求められていた
- Aさんの献身的な介護の評価
弁護士の対応・サポート内容
遺産分割協議は、相続人全員で行う必要があり、相続人の間で合意があったとしても後になって他にも相続人がいることが判明すると、その合意は無効になってしまう。
戸籍を収集し、正確な相続関係を確定。膨大な戸籍情報を丁寧に精査した結果、相続人が18名であることが判明。
戸籍で確定した相続人全員と個別に連絡を取り、Bさんの死後の状況やAさんによる献身的な介護の経緯を丁寧に説明した。
全相続人に対して、最終的にAさんに対して相続分を譲渡することで合意が形成された。
空き家状態だったBさんの不動産を売却できるように法的手続きを整え、市からの改善指示にも対応。
解決のポイント
相続人が18人にものぼる複雑な事案であったが、専門的なノウハウにより迅速に相続人の調査を行い全員と連絡を取ることができた。Aさんのこれまでの介護の労をしっかりと伝えることで、全相続人の理解を得られ最終的には相続分の譲渡という形でAさんが満足のいく解決を得ることができた。
弁護士からのコメント
相続人が多数にわたる場合、相続人の確定や連絡だけでも膨大な労力が必要です。また、相続人間の調整がうまくいかないといつまでも解決に至らず、不動産の管理や行政からの指導に対応できないまま時間だけが過ぎてしまいます。
今回のようなケースでは早期に専門家にご相談いただくことで、スムーズに問題を解決することが可能です。空き家や遺産の管理に関する問題を抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。