債務整理の費用はどのくらいかかるのか？

借金を合法的に減らすには債務整理をしなければなりません。

債務整理は国が認めた合法的に借金を減らす制度です。

債務整理は、任意整理・個人再生・自己破産の3種類あります。

どれも借金を減らす制度ですが、免責となる割合が異なり、また費用も異なります。

債務整理は一人で手続きすることも可能ですが、非常に複雑な仕組みとなっているので、一人で債務整理をすることはほぼ不可能です。

債務整理をするときは、弁護士等に依頼せざるをえないのが現状です。

そこで問題になるのが債務整理にかかる費用（主に裁判所費用）や弁護士費用です。

今回は、債務整理をする際に費用がどのくらいかかるのかを詳細に解説していきます。

債務整理にはどのくらい費用がかかるのか？

債務整理は、任意整理・個人再生・自己破産の3種類ありますが、費用は異なります。

債務整理の費用は意外にも幅が広く、安いものは3万円程度、高いものだと50万円以上します。

債務整理の費用は大きく分けて2種類あります。

一つは裁判所費用で、もう一つが弁護士等の士業に支払う費用です。

裁判所の費用は金額が決まっていますが、弁護士費用は弁護士事務所によって異なります。

よって、債務整理の費用はいくらですとは一概に言えないのです。

なので、ここでは大まかな目安としての費用を述べるにとどめます。

まずは裁判所費用についてです。

債務整理は3種類あると説明しましたが、裁判所費用がかかるものは個人再生と自己破産のみです。

つまり、任意整理は裁判所費用がかかりません。

任意整理は債権者との交渉によってのみ決着するものなので裁判所費用がかからないのです。

一方で、個人再生と自己破産は裁判所を通して手続きをするので費用がかかります。

個人再生の裁判所にかかる費用は20万円程度、自己破産の裁判所にかかる費用は3万円から5万円程度です。

個人再生の費用が高いのは、複雑な手続きを必要とするからです。

個人再生は債務整理の中で一番難しい処理方法と言われており、時間もかかるので費用が高くなっています。

次に、債務整理にかかる弁護士費用を見ていきましょう。

上記でも述べたように、弁護士費用は一律ではなく事務所ごとに異なるので、あくまでも参考値としてお考えください。

任意整理の弁護士費用は、3万円前後＋減額報酬（10パーセント前後）になります。

任意整理は裁判所とのやり取りではなく、債権者との話し合いなので、複数の債権者と取引があると、債権者の数だけ弁護士費用も増えます。

任意整理は、債務整理の中で一番費用が安く済む方法です。

個人再生の弁護士費用は債務整理の中で一番高いです。

それは個人再生が一番複雑で時間と労力がかかるからです。

個人再生の弁護士費用は、最低でも20万円、通常は50万円前後かかります。

個人再生は費用が高いので、ある程度大きな額の借金に向く制度です。

最後は自己破産にかかる弁護士費用です。

自己破産の弁護士費用は、30万円前後かかります。

自己破産と言っても実は処理方法が2種類あり、この処理方法によって費用も変動します。

自己破産は、同時廃止と管財事件という2種類の方法で処理されます。

同時廃止は明らかに資産がない場合に適用される方法で比較的簡単に短時間で処理されます。

一方で、管財事件は資産がある場合に適用される方法で、自己破産が認められるまで時間がかかります。

これは資産を調査したり、資産を売却したりする必要があるためです。

当たり前ですが、資産を調査したり売却したりするには時間とお金がかかるため費用も必然的に高くなります。

つまり、費用は同時廃止なら安く、管財事件なら高くなるということです。

すぐに弁護士費用が払えなくても大丈夫

お金がなく借金を減らしたいと思っているのに弁護士費用なんて払えないと思っている方も多いと思います。

もちろん、弁護士や弁護士事務所はそのことをよく理解しています。

なので、弁護士事務所も色々なサービスを提供しています。

例えば、分割払いを認める・法テラスの活用を勧めるなどです。

一括払いは無理でも、分割払いなら弁護士費用を払える方も多いでしょう。

債務整理をすれば、借金は減るので債権者に支払っていた分を裁判所費用や弁護士費用に回せるのです。

また、法テラスを活用するという方法もあります。

法テラスとは、お金がない方向けにつくられた法制度で、無料で弁護士に相談ができたり、格安（相場の3分の１）で弁護士に依頼することができたりします。

このような制度を活用することによりお金がなくても債務整理はできるのです。

弁護士に依頼するメリットは他にもあります。

弁護士に債務整理を依頼すると弁護士はすぐに債権者に受任通知を送ります。

債権者は受任通知を受け取ると取り立てを行うことができません。

これにより債務者への取り立てがストップし、債務者は弁護士費用を捻出することができます。

弁護士に債務整理を依頼すると取り立てがストップし借金も減らすことができるのです。

借金問題でお困りならすぐに弁護士に相談しましょう。

まとめ

借金を減らしたいなら債務整理を検討しましょう。

債務整理を進めるには弁護士に依頼することをお勧めします。

弁護士は、すぐに相談者様に適した債務整理をご紹介いたします。

債務整理の中で一番多く使われる任意整理の弁護士費用は、約3万円＋減額報酬（10パーセント前後）のみです。

任意整理は債権者との交渉で決着するので裁判所費用がかかりません。

次に多く使われる自己破産の裁判所費用は3万～5万円程度で、弁護士費用は約30万円かかってしまいます。

ただし、自己破産は借金をゼロにする制度なので、返済金を全て裁判所費用や弁護士費用に回すことができます。

また、多くの弁護士事務所が分割払いOKなので安心です。

弁護士に依頼するのは割高というイメージがありますが、借金自体が減るのでトータルでは得することになります。

弁護士費用は必要経費と割り切って、借金を減らす債務整理を進めていきましょう。