相続手続きを弁護士に任せるメリット・デメリットは?弁護士の選び方も解説

相続手続きを弁護士に任せるメリット・デメリットは?弁護士の選び方も解説

相続手続きは弁護士に任せた方がよいと聞き、相談するべきかどうか悩む方は多いでしょう。

相続手続きは相続人だけで行うことも可能ですが、弁護士に任せることでさまざまなメリットを得られます。

本記事では、相続手続きを弁護士に任せるメリットとデメリットを解説します。

弁護士への依頼を検討しており、自身に適しているか判断したい方、依頼先の選び方まで確認したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

相続手続きについては、相続問題に強い弁護士法人アクロピースにご相談ください。
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目次

相続手続きで弁護士に依頼できる内容

相続が発生すると、さまざまな手続きが必要になります。

まず、遺言書があるかどうかを確認し、相続の基本的な方針を決めることが重要です。

次に、法定相続人を調査し、相続財産の全体像を把握します。

さらに、相続放棄や限定承認を検討する場合は、それに対応した手続きを進める必要があります。

遺産分割については、相続人間での協議を行い、合意に達した内容を基に遺産分割協議書を作成します。

その後、財産の名義変更や相続税の申告・納付を行い、相続手続きは完了します。

それでは、弁護士に任せられる具体的な業務はどのようなものでしょうか。

相続手続きでは、下記の業務を行います。

  • 法定相続人の調査
  • 遺言書検認の申し立て
  • 相続人間での交渉の代理
  • 遺産分割協議書の作成
  • 相続放棄の申し立て
  • 不動産の名義変更
  • 有価証券などの名義変更

弁護士に依頼することで、上記のような複雑な相続手続きをスムーズに進めることができます。

相続手続きに関して不安を抱えている方は、一度弁護士に相談してみるとよいでしょう。

関連記事:相続手続きの流れは?必要書類や遺産の分割方法も

相続手続きを弁護士に任せるメリット

メリット

相続手続きは、弁護士に依頼することで、スムーズに進めることができるだけでなく、トラブルとなるリスクを抑えることが可能です。

弁護士に相続手続きを任せるメリットは下記のとおりです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

他の相続人との直接交渉を避けられる

相続手続きでは、親族間で複雑な問題が発生することがあり、相続人同士の話し合いは感情的になりやすく、争いが生じることも少なくありません。

しかし、弁護士が代理人として交渉に当たることで、当事者同士の対立を避け、冷静で公正な話し合いを行うことができます。

弁護士の介入によって交渉が長引くことを防ぎ、円滑に遺産分割の合意に達することが期待できます

遺留分侵害額請求のサポートを受けられる

遺留分とは、法定相続人が最低限受け取ることが保証された財産の割合を指します(民法1042条)。

遺言や贈与によって特定の相続人が他の相続人の権利を侵害する場合がありますが、その際、侵害された相続人は「遺留分侵害額請求」を行うことで遺留分を取り戻せる可能性があります。

弁護士に依頼することで、遺留分を侵害された相続人が財産を取り戻すための手続きをスムーズに進めることが可能です。

遺留分侵害額請求によって相続人同士の感情的な対立が深まった場合でも、弁護士が代理人として法的根拠を基に交渉を進めるため、公正で円滑な解決が期待できます

関連記事:遺留分とは簡単に何のこと?

相続手続き全般を代行してもらえる

相続手続きは非常に煩雑で、法的な知識や書類作成、行政手続きが多く発生します。

弁護士に依頼することで、下記の手続きを代行してもらうことが可能です。

  • 遺言書検認の申し立て
  • 法定相続人の調査
  • 相続人間での交渉の代理
  • 遺産分割協議書の作成
  • 相続放棄の申し立て
  • 不動産の名義変更
  • 有価証券などの名義変更
  • 相続税の申告

手続きにかかる時間を抑えつつ、ミスによるトラブルのリスクを軽減できます。

相続放棄すべきかどうかアドバイスを得られる

相続放棄は、相続人が相続権を放棄する手続きです(民法939条)。

初めから相続人にならなかったものとみなされるため、債務だけではなく土地や建物、現金といったプラスの財産も相続できなくなります。

そのため、相続放棄の判断は慎重に行うことが大切です。

弁護士に相談することで、相続財産の全体像や債務の状況、法的な選択肢について詳しいアドバイスを受けることができます。

例えば、弁護士は借金の額や土地などの資産価値を精査し、相続放棄が本当に最適な選択かを評価します。

また、相続放棄を選んだ場合に、他の相続人がどのような影響を受けるかや、次に取るべき法的な手続きについても明確に説明してくれます。

関連記事:相続放棄の手続きの流れは?相続放棄の基本や弁護士に依頼するメリット

相続手続きを弁護士に任せるデメリット

費用

相続手続きを弁護士に任せることには多くのメリットがある一方で、デメリットとして「費用がかかる」という点があります。

弁護士に依頼する際には、下記のような費用が発生します。

  • 相談料
  • 着手金
  • 報酬金
  • 手数料
  • 日当
  • 実費

弁護士によって報酬形態が異なるため、費用はケースバイケースです。

ここでは、参考として弁護士法人アクロピースの料金を紹介します。

遺産分割協議(交渉・調停・審判)

スクロールできます
着手金無料の場合着手金をいただく場合
着手金無料50万円(税込55万円)〜 ※相続財産の額により変動
報酬金3,000万円以下の場合: 12%(税込13.2%)+50万円(税込55万円)
3,000万円を超える場合: 6%(税込6.6%)+230万円(税込253万円)
300万円以下の場合:16%(税込17.6%)
300万円を超え3,000万円以下の場合:10%(税込11%)+18万円(税込19万8,000円)
3,000万円を超え3億円以下の部分:6%(税込6.6%)+138万円(税込151万8,000円)
3億円を超える部分:4%(税込4.4%)+738万円(税込811万8,000円)
※着手金を低額に設定した場合は、報酬金にて清算します。
備考着手金無料の場合には最低成功報酬金は150万円(税込165万円)

遺産整理業務は、相続人間で争いがなく、円滑な遺産分割協議が可能な場合に一括して行う業務です。

戸籍の取り付けから相続関係図作成、遺産目録作成、遺産分割協議書作成、名義変更、相続人への払い戻しまでが含まれます。

手数料は総遺産額の1%(税込1.1%)で、最低金額は90万円(税込99万円)です。

また、登録免許税等が実費でかかります。

相続人調査・財産調査

調査項目費用
相続人調査10万円(税込11万円)
財産調査25万円(税込22万円)

関連記事:遺産相続の弁護士費用の相場は?支払う人や支払えないときの対処法も

相続手続きを弁護士に依頼するのが向いている人

弁護士

相続手続きを弁護士に依頼するのが向いている人は下記のとおりです。

  • 遺産分割で争いが起こる可能性がある
  • 相続人同士の関係が悪く、直接交渉による心理的負担が大きい
  • 遺留分侵害の懸念がある
  • 財産の種類が膨大で調査に時間がかかる
  • 法律や相続手続きに関する知識がなく、専門家のサポートを受けて安心したい
  • 相続手続きに時間や手間をかけられない

相続手続きを依頼する弁護士の選び方

選び方

どのような弁護士でも確実に相続手続きを代行し、トラブルをスムーズに解決できるわけではありません。

弁護士の対応範囲は相続手続きだけではなく債務整理や離婚問題、債務整理など非常に幅広く、弁護士によって得意分野が異なります。

また、弁護士のコミュニケーション能力や事案分析能力、書面作成能力、証拠収集能力、交渉力などにも個人差があります。

そのため、下記のポイントを押さえて依頼先を選ぶことが大切です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

相続手続きの実績が豊富

相続に関する実績が豊富な弁護士は、さまざまな複雑な問題にも対応できるため、信頼できます。

例えば、相続人間で争いが発生した場合や、遺言書の有無が明確でないケースなどでも、経験豊富な弁護士であれば、過去の事例に基づいて適切な対応策を提案できます。

弁護士を選ぶ際には、これまでにどのような相続事例を扱ってきたかを確認し、その実績を信頼度を測る指標の1つとしましょう。

相続税の観点から遺産分割の方法をアドバイスできる

相続手続きでは、財産の分配に関する法律的な判断だけでなく、相続税の負担も重要な要素となります。

相続税は、財産の種類や価値によって大きく変わり、特に不動産や多額の金融資産が含まれる場合、高額な相続税が課せられる可能性があります。

例えば、親から不動産を相続する際、その評価額が高いと、現金の相続に比べて相続税の負担が重くなることになりかねません。

このような場合、弁護士は相続税の負担を最小限に抑えるための分割方法を提案してくれます。

例えば、不動産を相続する代わりに複数の相続人が共同所有にする、一部を売却して現金化し、相続税の支払いに充てるなどの方法があります。

税理士や司法書士と連携している

相続手続きでは、弁護士だけで対応できない場面があります。

例えば、相続税の申告が必要な場合、税務の専門家である税理士との連携が不可欠です。

特に、遺産が多額であったり、複雑な資産(不動産や株式など)が含まれている場合、税務署と連携することで相続税の負担を最小限に抑えるための的確なアドバイスが可能となります。

また、不動産の名義変更や登記手続きが必要な際は、司法書士と連携していることも重要です。

例えば、親から相続した不動産を兄弟で分割する場合、司法書士が登記手続きを代行してくれます。

こうした専門家との協力体制が整っている弁護士に依頼することで、相続手続きの効率が上がり、スムーズに進めることができます。

親身に相談に応じてくれる

相続問題は、単なる法的手続きに留まらず、感情的な問題が絡むことが多く、当事者にとっては非常にデリケートな状況です。

親身に相談に応じてくれる弁護士を選ぶことは、こうした感情的な負担を軽減し、安心して相続手続きを進めることにつながります。

依頼者の立場に立ち、必要に応じてアドバイスを行い、心強いパートナーとして支えてくれる弁護士であれば、困難な局面でも心理的負担を抑えられるでしょう。

リスクについても説明してくれる

相続手続きには、法的なリスクや金銭的な負担など、さまざまなリスクが伴うことがあります。

例えば、遺留分侵害額請求では、予想以上の費用や時間がかかることもあります。

こうしたリスクについて事前に丁寧に説明してくれる弁護士を選ぶことが大切です。

メリットだけでなく、デメリットやリスクも含めて依頼者に説明できる弁護士であれば、依頼者は十分に理解したうえで最適な選択ができます。

見積もりの内容が明確で総費用をイメージしやすい

弁護士にいきなり依頼するのではなく、まずは見積もりを受け取ります。

見積もりの内容が明確であることが非常に重要です。

費用の内訳がわかりやすく、総額の見通しが立てやすい弁護士を選ぶことで、依頼するかどうかを判断しやすくなります。

また、費用に関するトラブルを未然に防ぐためにも、追加費用が発生する場合の条件なども把握しておくことが大切です。

見積もりが不透明な場合は、費用が想定外に膨らむ可能性があるため、慎重に確認しましょう。

相続手続きはアクロピースまでご相談ください

相続手続き

相続手続きを弁護士に依頼することで、煩雑な手続きをスムーズに進められるだけでなく、感情的な対立やトラブルを回避することができます。

本記事で解説した内容は下記のとおりです。

  • 法定相続人の調査、遺言書の検認、遺産分割協議書の作成、不動産や有価証券の名義変更などの手続きを代行できる
  • 相続人同士の対立を避け、スムーズな交渉が可能になり、遺留分請求や相続放棄のアドバイスも受けられる
  • 相談料や着手金、報酬金などの確認が重要
  • 相続手続きの実績、相続税の知識、税理士や司法書士との連携、相談に親身に応じてくれるか、見積もりの明確さなどをもとに弁護士を選ぶ

相続手続きは長期化することで心身ともに大きな負担がかかる場合もあります。

信頼できる弁護士に依頼し、相続手続きがスムーズに進むようにしましょう。

相続問題に強い弁護士法人アクロピースは、300件以上の相続相談実績があります。

初回60分の相談は無料です。

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この記事がみなさまの参考になれば幸いです
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この記事を執筆した人

弁護士法人アクロピース代表弁護士
東京弁護士会所属

私のモットーは「誰が何と言おうとあなたの味方」です。事務所の理念は「最高の法務知識」のもとでみなさまをサポートすることです。みなさまが納得できる結果を勝ち取るため、最後まで徹底してサポートしますので、相続問題にお困りの方はお気軽に当事務所までご相談ください。

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